ブルドックの犬種名は、ブル(雄牛)と闘争させる競技「ブルベイティング(牛苛め)」に使われた事に由来しています。「ブルベイティング」は、13世紀にイギリスの貴族が始めたのがもとで庶民にまで広がり、、この競技が1778年に禁止されるまで、庶民の娯楽として熱狂的なファンに指示されていました。当時、ブルドックは護身犬、警備犬としても活躍していましたが、主な仕事は繋いだ牛、熊、猿、ライオンなどにけしかけて咬み倒させることでした。
ブルドックの特徴である独特の風貌は、必然的に、闘犬としての機能性を追い求めて改良された末のものです。
潰れた鼻は牛の鼻に喰らいつても呼吸しやすいためで、下顎を発達させて噛む力をアップさせました。短足は重心を低くすることで、牛の角による反撃の際にすくわれないようするためです。
牛の角によるダメージを小さくするために、皮膚はたるんで、断耳もされていました。首を短くして重心を前に置く事により、噛み付いた牛に振り回された時の遠心力を小さくしています。
体重も重い方が闘いに有利なため、当時ブルドックは60キロ近くありました。
性格も好戦的で獰猛なものが選抜されていきました。
動物愛護の観点から1835年に闘犬が禁止されると、闘犬としてのブルドックはお役御免になってしまい、一時は存続が危ぶまれるまでになってしまいました。
その後、愛好家の努力により、性格から獰猛さや好戦的な面が消され、気質がガラリと変えられました。性格の面から言えば、狂暴性が完全に取り除かれた現在のブルドックは、生まれ変わった全く別の犬と言ってもいいでしょう。今では、「勇気」「不屈」「忍耐」の象徴としてイギリス国犬となり、イギリス海軍のマスコットにもなっています。
現在のブルドックは、外見こそ、いかつくコワモテですが、内面はとてもナイーブでインテリ風。物静かで、温厚で、飼い主の隣でジッーっと座っていられるだけで幸せといった甘えん坊でもあります。いつでも家族の愛情を感じていたい犬なので、留守がちなおウチでは、寂しがるかもしれません。
中型犬とはいえ、超大型犬のような、どっしりとした落ち着きと風格があって、小さい子供にも寛容なので、お子様のいるおウチでも安心です。ただ、性格が優しくなっても、力があることには変わりませんので、「咬まない」「散歩でグイグイ引っ張らない」という基本的なルールは絶対に教えておいてください。
温厚でおとなしく、無駄吠えも少ないので、マンションなどの集合住宅で飼うのにも適しています。
動きは割りとのんびりで、命令に対しても、俊敏に答えて動き回るといったタイプではありません。しつけなどのトレーニングの際にも、指示に対して考える時間をあげて下さい。頑固さもあるので、納得出来ない命令には従わない時もあります。
ブルドックのお手入れは、基本的には、獣毛ブラシでブラッシングするか、蒸しタオルなどで拭いてあげるだけで大丈夫です。
ただ、しわの間に汚れや食べかすなどが溜まりやすく、皮膚も弱いので、しわの間まできちんと拭いてあげることが必要です。食事後も、口の周りを拭いて清潔に保つようにしましょう。
シャンプーは、自宅で月1回程度すれば十分です。
暑さには弱いので、夏場は高温多湿には十分気をつけて下さい。暑い時間帯ですと、短い散歩でも息が苦しくなってしまいます。特に暑い日には、無理に外出せずに、涼しいお部屋に居させてあげて下さい。
運動量は朝夕各10〜20分程度の散歩で十分ですが、夏場は特に涼しい時間帯を選んで行って下さい。また、ほとんどのブルドックは、高いところから飛び降りたり、泳いだりすることが出来きないので注意して下さい。







