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犬回虫・犬小回虫
犬回虫・犬小回虫
犬回虫は、うすいピンク色の7〜15センチ位のミミズのような寄生虫です。犬小回虫は、それよりは短い寄生虫ですが、殆んど見分けはつきません。
猫に寄生する回虫は、猫回虫といいます。
ペットに口を舐められたりすることで、人間にも感染します。
原因
宿主(寄生虫が寄生をする生体のこと)のお腹に寄生する回虫は、毎日多量の卵を生み、卵は糞便と一緒に排出されます。排出されたばかりの虫卵には感染力がなく、外界で10〜14日ほど発育して初めて感染力を持つようになります。
散歩の途中などに、その糞便の匂いを嗅いだり触れたりたりすることで卵が犬の体につき、それが口に入って感染します。
子犬が経口感染した犬回虫の卵は、腸内で孵化し子虫となり、体内を移動しながら最終的に腸で成虫になります。
抵抗力のある成犬が経口感染した場合は、腸内で孵化し子虫とはなりますが、成虫とはならずに、全身の臓器や筋肉の中で被嚢幼虫と呼ばれる休眠状態となります。
この状態のメス犬が妊娠した場合、妊娠6週目ごろから休眠していた被嚢幼虫が再び動きだして胎盤を介して胎仔へ感染します。そして、生後も母乳を介して新生仔への感染源となります。
犬小回虫の卵は、孵化し子虫となっても体内を移行せずに腸内で成虫となるので、成犬の腸内にも寄生しています。
症状
寄生する回虫が少数の場合はほとんど症状がありませんが、多数になると発育不良となったり、お腹が膨れたり、嘔吐をしたり、腹痛や粘液性の下痢、貧血などの症状が出ます。
また、回虫の塊が腸に詰まってしまうことで、腸閉塞が起きることがあります。
犬は犬回虫に対して年齢抵抗性という性質を持ち、生後6ヶ月未満では症状が重くなりますが、それ以後は一般に症状は軽くすみます。
犬小回虫には年齢抵抗性はなく、全ての年齢で症状を現します。
病害性は弱いのですが、多数奇生時には腸閉塞が起きることがあります。
治療法
駆虫薬を投与しまが、体内移行中のものには効果のない薬もありますので、1回だけでなく、2〜3週間後に再検査し、必要なら2回目の投与をします。
体力の回復のために、対処療法を行う場合もあります。
予防法
回虫が産卵に至るまでの生後3週間までに、適切な駆虫を仔犬に行いましょう。
回虫卵が感染力を持つ前に、糞便はすぐに処分しましょう。また、散歩中に落ちている糞などに触らせないようにしましょう。
子犬に人の口を舐めさせないようにしましょう。
人間に感染した場合
人(特に小児)へは、ペットから、または犬猫が排便する公園の砂場や川岸、草むらにある虫卵を、何らかの形で経口摂取した場合に感染します。
また、子犬に口を舐められたりした時に感染することもあります。
体に入った回虫の卵は腸内で孵化しますが、人は回虫にとって本来の宿主ではないため、肝臓、リンパ節、肺、脳、などあらゆる組織に入り込み、動き回る幼虫により幼虫内臓移行症という症状がおきます。この場合の症状は、発熱、腹部痛、倦怠感などで、脳に迷入した場合には、痙攣やまれではありますが突然死の原因にもなります。
その後、幼虫は宿主の免疫反応により、肝臓を主をとした諸臓器として被嚢幼虫という休眠状態となります。
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