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拡張性心筋症
拡張性心筋症
犬の心筋症とは、心臓を動かす筋肉が正常に働かなくなることで、血液が全身に行き渡らなくなる心臓病です。
犬の心筋症は、大きく分けると拡張性心筋症と肥大性心筋症があり、多くの場合は拡張性心筋症です。
原因
発症の殆んどが純血種であるので、遺伝性要因が強く疑われていますがはっきり解明はされていません。
心臓を動かす心筋の異常により、心臓の収縮力が低下する病気です。収縮力が低下すると、全身へ送られる血液量が減少して、心臓内に血液が貯まることになります。その結果心臓が拡張し、見た目では心臓肥大が起こります。
若齢〜中齢(4〜7歳位)での発症が多く、雌より雄で多く見られます。
最近、L−カルニチン(アミノ酸の一種で脂肪の代謝に関与)を補給すると改善することか分かり、L−カルニチンの欠乏ではないかとの説もあるようです。
特にコッカースパニエルでは、タウリンとL−カルニチンの欠乏が原因であると言われています。
症状
心筋症を発症しても、初期段階では特に症状は現れません。
進行するにしたがって、腹水がたまってお腹が膨れるほか、肺水腫などによって咳や呼吸困難等の症状が現れます。
更に、急に歩けなくなる、不整脈が起きる、食欲不振、元気がなくなる、失神する等の症状が見られ、最悪の場合には突然死することがあります。
治療法
診断は、聴診等の身体検査から、レントゲン検査、心電図検査、心臓の超音波検査、場合によっては血液検査、心音図検査等によって行われます。
治療は、強心剤、利尿剤、血管拡張薬などの投与をします。
また、塩分の制限、ビタミンB群の補給、タウリン、L−カルニチンの摂取(人の研究では効果が示されている)等の食餌療法も必要となります。
運動の制限も必要ですが、肥満は心臓に負担をかけるので適度な運動は必要です。
進行性の病気で、治療で進行を遅らせることは出来ても完治は出来ません。投薬によって症状が落ち着いた場合でも、治療は継続して行います。
それでも、残念ながら予後はあまり良くなく、延命できても1〜2年以内に死に至るケースが殆んどです。
予防法
予防法はありません。
遺伝が疑われる病気ですので、この病気を発症した犬を交配に使用しないことが大切です。
かかりやすい犬
スパニエル種(特にスプリンガーとコッカースパニエル)、グレート・デン、
ドーベルマン・ピンシャー、アイリッシュウルフハウンド、セントバーナード、
ボクサー、アフガンハウンド、ニューファンドランド、オールド・イングリッシュ・シープドッグ等、大型犬種に多い
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