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ブドウ中毒


人間が食べて安全で美味しいものでも、動物が食べると危険なものもあります。
 ブドウも、そのひとつです。
 日本ではまだ症例は報告されていないようですが、海外では10例以上、急性腎不全等の症例が報告されています。
 英語の病名を訳すと、正式にはブドウ-レーズン症候群となるでしょうか。


原因

 食物アレルギーではなく、ブドウに含まれるある成分が犬に悪影響を与えるようですが、はっきりとした原因は分っていません。
 可能性として、栽培中の農や除草剤の影響やブドウについたカビや菌類、重金属などが原因ではないかとされています。
 また、ブドウそのものよりレーズン(干しブドウ)のほうが危険性が高いと言われているため、皮に含まれる成分や薬剤などが影響しているのではとも言われています。

 報告例によると、問題が起こる可能性のある摂取量の目安は、犬の体重1kgあたり生のブドウで32g、レーズン11〜30gだそうです。


症状

 ブドウの接種2〜3時間後から、嘔吐や下痢が始まります。また、元気の消失、食欲不振、腹痛、高カルシウム血症などがみられるとされています。これらの症状は、長いものでは3週間も持続します。48時間以内に急激に状態が悪化します。

 急性の肝機能障害ですので、手遅れになると命に関わります。 


治療法

 対処療法が一般的です。催吐処置、胃洗浄、活性炭の投与、点滴、利尿剤の投与などが行われます。腹膜透析を行った例もあるようです。尿が全く出ないような末期の腎不全に陥ると、治療は難しいかもしれません。

予防法

 日本ではこの症例は確認されていないようですが、ブドウから得られる栄養は別のものからも摂取できるので、特に与える必要はありません。
 「ブドウは食べさせない」と思っていた方がいいでしょう。



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