ジャーマン・シェパードは、人類が作出した犬の中の最高傑作とも言われる犬種です。狼と酷似しているとも言われますが、直接の関係は無く、19世紀の終わり頃に誕生した比較的新しい犬種です。
最高の使役犬を作り出すため、牧羊犬種のなかでも優秀とされていたドイツ山岳地帯の数種の牧羊犬を徹底的に改良し、その結果生まれたのが現在のジャーマン・シェパードです(シェパードとは「羊飼い」の意味)。
犬の中でもずば抜けた運動能力と学習能力。冷静な状況判断に基づく洞察力と問題処理の的確さのため、第一次世界大戦下では軍用犬として武器や医薬品、食糧などの運搬や、捕虜の監視などに使われました。
現在では、警察犬、軍用犬、盲導犬、捜索救助犬、麻薬探知犬、爆弾捜索犬から、ショードッグ、家庭のペットとして(そして、もちろん牧畜犬として)世界中で活躍しています。
ただ、「訓練をしないシェパードは、シェパードにあらず」とも言われ、その優れた能力は、もともと持っている資質をたゆまざる訓練によって引き出すことによって
のみ得られるものです。
このため、シェパードを飼う方は体力に自信があり、犬との運動と訓練に十分な時間を取ってやれる方がよいでしょう。訓練に自信がない方は、専門のトレーナーなどにお願いすることも考えた方がいいかもしれません。
身体的な特徴は、おしりの位置がやや下がったような独特な体型。尾も低い位置についています。これは、力学的な無駄が無く、最少のエネルギーによって最大限の活動を可能とするために改良された、最高にバランスの良い体型です。
表情には、精悍さと賢さが表れています。耳は、大きくピンと立っています。
被毛は、滑らかな硬い直毛の上毛、やわらかく密生した下毛のダブルコート。普段は軽いブラッシングで十分ですが、毛の抜け変わる時期には、丁寧にブラッシングしてあげて下さい。汚れが気になる時は、硬く絞ったタオルなどで拭いてあげて下さい。
性格は、飼い主に対して従順で忠実。興奮してはしゃぐこともない、温厚で落ち着いた犬です。一方、警戒心が強く攻撃的な面もあり、警察犬などにはうってつけですが、家庭犬としてはそうした面が強くなると困るので、小さいうちからの訓練が大事になります。
運動量は非常に多く、それに何かの訓練と組み合わせた知的な運動をすると犬も喜びます。朝夕2回、ジョギングか自転車での引き運動を1時間位。ただ走らせるだけでなく、スピードや地形、距離などに変化をつけて行いましょう。その他に、ドッグランなどでの自由運動や、ボール遊びなどが出来ると最適です。
運動量が多いので、お年寄りだけのおウチだと、お散歩のお付き合いが難しいかもしれません。







