ペキニーズの祖先は、チベットから中国へ献上されたラサ・プアソと考えられています。その歴史は古く、8世紀の唐の時代から記録が残されています。中国歴代帝国宮廷内の限られた領域で、限られた人物によってのみ飼育されてきた皇帝・皇后の愛玩犬で、魔除けの力もあると信じられていたため、文字通り門外不出の犬として紫禁城の中で守られていました。
1860年、アヘン戦争の折にイギリス軍が紫禁城に踏み込んだ時に、イギリス将校が5匹のペキニーズをイギリスへ持ち帰り、うち1匹がイギリス女王に献上されたことにより世界に広まりました。(他の犬は、白人に渡ることを恐れた皇族達の手によって、殺されていたそうです)
大きな頭部を始め、全身にライオンのようなたてがみのような長い毛が生えていますが、シー・ズーのように顔に毛が掛かるということはありません。顔は寸詰まりで、ドングリ型の両目は離れて、やや突き出ています。顔は、黒い方が望ましいとされています。
性格は、犬というより猫のよう。
ですから愛玩犬とはいっても、始終抱いている「抱き犬」ではなく、飼い主とは付かず離れずで、甘えん坊ではありますが、自分が甘えたい時は向こうからやって来て、一人でいたいときには知らん顔、といったところがあります。
徹底したマイペース主義者で、勝手気ままな自由な生活を好みます。人に媚びる事なく、自尊心が強く、大胆で恐れ知らずで頑固者でもあります(皇帝の犬の威厳、でしょうか?)。
自分のペースが乱される騒々しい家庭だと、ストレスが溜まって攻撃的な性格になってしまう恐れもあります。また、気に入らないことがあったり、無理強いなどをすると、怒ったりすねて無視したりすることもあるので、しつけや訓練は犬の自主性を尊重しつつ、気長に行ってください。
運動は、基本的には室内で動き回るだけでも十分ですが、気分転換も兼ねて1日2回、10分程度ののんびり散歩をお願いします。
でも、寒いのには比較的強いのですが、他の短吻犬種と同様に、高温多湿は苦手です。暑い日に散歩すると、すぐに呼吸が荒くなりますし熱中症にもなり易いので、そんな日には無理に外に出ずに、クーラーの効いた快適なお部屋で過ごさせて下さい。お留守番の時にも、部屋の温度調節に気を使ってあげて下さい。
お手入れは、長い毛がもつれないように毎日のブラッシングをお願いします。口の周りなど、汚れのつき易いところは、蒸しタオルなどで拭いてあげて下さい。







